代表挨拶


日本国際学生協会(以下 I.S.A)は、「世界平和への貢献」を理念として掲げており諸外国との文化交流や対話を通じることで相互理解のさらなる深化を目指し活動する団体です。

 

私たちは現在、日本という先進国で比較的不自由のない生活を送ることができています。しかしながら、世界に目を向けると豊かな暮らしをしている人々の陰で、飢餓や貧困、また宗教対立や差別と戦う人々がいるということを忘れてはいけません。領土問題やそれらを巡った戦争に関しては記憶に新しい紛れもない事実であり、もはや身近なものとして捉えなければならない問題です。グローバル化が進み、国や人種という垣根を超えボーダーレスになっている現代において、こういった世界の諸問題と私たちは切り離せない関係にあります。今後の世界を生きる私たちは、これらの問題に対して意識を向け、何かアクションを起こしていかなければなりません。

 

しかし、私たち学生にとってできることは限られています。世界平和を実現するといったことはとても難しいかもしれません。ですが、学生であり若い力を持った私たちだからこそ、I.S.A.という団体でプログラムを通して国際交流を深めることによって、様々な国の学生たちと国や人種といった垣根を越えて相互理解を深めることができます。文化交流や対話を通じて人と人との心が触れ合い、溝や偏見を少しずつ取り除いていくことで、やがてそれらは世界平和へと繋がると私は考えます。

 

現在も新型コロナウイルスの影響によって I.S.A.の活動は難しい状態となっています。しかし、こういったコロナ禍の中でもできることを模索しながら、私たちにできる精一杯の活動を行っていきたいと思います。これからも会員が成長でき、また会員の居場所となれるような I.S.A.を作っていくべくこの1年間、会長として尽力していきたいと思います。

 

色々な国の学生と交流することはもちろん、多方面から集まる日本国内の学生達と対話をすることで、自分の価値観や視野が大きく変わります。居住地や所属大学に関わらず、学生である限り、I.S.A.の一員として様々なプログラムや組織の運営に携わることができます。企画や運営をすべて自分たちの手で行い、何かを一から作り上げるという経験は今後の人生において宝物となることでしょう。是非、私たちとともに I.S.A.で充実した学生生活を送りませんか。

 

 

2024年度 日本国際学生協会会長 奥野蒼斐